記念すべきJBCNの初オンラインカンファレンス、ご参加いただいた皆様ありがとうございました! 初回のテーマは「No-Till(不耕起)」で、アルゼンチンのマリアとウルグアイのガブリエルがゲストスピーカーとしてプレゼンテーションしてくれました。
南米は遺伝子組み換え作物を取り入れた不耕起・輪作(カバークロップ含め)体系を四半世紀以上行い、ノウハウを蓄積してきた、環境再生型農業の世界的な先進地です。その南米のトップ農家と日本の農家と直接やり取りする、こんな機会が今まで日本の農業史にあったでしょうか? 個人的に質疑応答のやり取りを聞いていると、まさに南米の農家と日本の農家が同じテーマで繋がっている、ジーンと胸が熱くなるものがありました。
やはり現場の声は強いです。農家が発する声は机上の空論ではなく、実践的で活きた情報であると改めて実感しました。参加された皆さんはお分かりいただいたと思うのですが、遺伝子組み換え作物はあくまでも手段であるということです。世界的に環境負荷の低い農業が求めらる中で、彼らのNo-Tillにおける理念、長年の取り組みを聞く中で日本、特に土地利用型農業は、これまでの技術体系では近い将来限界が来ると危機感を感じた会員さんも多かったのではないでしょうか。
(いや~そういう意味でもホント良いイベントでした。JBCNで南米視察ツアー、マジで企画したいですわっ!)
海外を繋いでの初めての公開型オンラインミーティングは今回が初めて。いったいどうなるやら!? という不安も正直あり、本番開始までバタバタだったのですが、終わってみると素晴らしい充実感に包まれました。色々と反省点もあるものの、そこはしっかり次にリカバリにながら、より良いイベントを企画していきたいと思います。
今後のオンラインカンファレンスですが、2023年は2回を予定しています。1つは欧州のFarm to forkの現場の声(光と影)をテーマに、もう1つはEU離脱したUKが動き出したバイテク農業(または、ウクライナ農業のリアルと世界の食料安全保障)を検討、各国の農家とコミュニケーションしながら調整中。次回もトップ農家でもあるJBCNのアドバイザー農家に参加してもらい、現場のリアルをプレゼンしてもらいます。
今後も、JBCNのアクションにご期待ください!
JBCN理事長
徳本修一
先日はオンラインミーティングありがとうございました。
神楽坂野菜計画という産直八百屋で働いているのですが今まで知ることのなかった、世界のプロ農家、日本のプロ農家さんたちの現場の声、視点、課題意識を知る貴重な時間になりました。
早速、弊社の、代表達経営陣や自社農場メンバー、取引先有機農家に今回得たことを、アウトプットしてさまざま議論しています。
このような、きっかけをくださったのは徳本さんをはじめ関係者の皆様のおかげです。
ありがとうございます。
次回の、テーマからは少しそれてしまうのですが
欧州の防除の部分、特にネオニコ系などの農薬への考え方を現場の声をもっと知りたいです。
私の周りには農薬にネガティブなイメージを持ってる人達が多いので、そういった方々としっかりと議論をする上で現場の声をインプットしたいです。
引き続きよろしくお願い致します。
高萩様、
貴重なご意見をありがとうございます。
次回以降のオンラインミーティングの地域として、ヨーロッパ(オランダ、ドイツ)を検討、準備中ですが、防除体系をプレゼンテーションに含むことができるか現時点では明言できません。ご了承ください。ただし、この点については関心をお持ちの方もおられると思いますので、バイオテクノロジー農業と絡めたかたちでどのように考えることができるか、検討を続けていきたいと思います。
ありがとうございます。
第一回イベント、楽しませてもらいました。その後の交流会でも意見交換でき、たいへん有意義でした。
今後のテーマとして、品種改良や育種などの分野なども取り上げて貰えればと思っております。
また私が取り組んでいる閉鎖型植物工場の世界的な動きなども興味があります。
松田様、
貴重なご意見をありがとうございます。
品種改良や育種は非常に重要な分野であり、革新の中心だと認識しています。今後、オンラインミーティングでも取り扱うべきテーマかと思いますので、ご期待ください。
また徳本が参加しているグローバルファーマーネットワークには、閉鎖型植物工場についての知見をお持ちのドバイの植物工場のマネージャーも参加しているので、また直接話を聞く機会を設けることができるかも知れません。